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電動車時代の産業競争力強化策を協議、経産省主導で戦略会議初会合
[東京 18日 ロイター] - 経済産業省は国内自動車産業の競争力強化策を官民一体で協議するための「自動車新時代戦略会議」を発足させ、18日に初会合を開いた。自動車産業が車の電動化やネット経由でのサービス多様化など「100年に1度の大きな変革の時代」(世耕弘成経産相)に直面する中、産業競争力の維持・向上を図るため攻めの姿勢で政策を検討する。
会議のメンバーはトヨタ自動車<7203.T>、日産自動車<7201.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>4社のトップ、自動車の部品メーカーや販売会社の代表、経営コンサルタントや大学教授など計15人。
自動車産業は近年、国際競争も激化し、異業種からの参入も相次ぐ。車の電動化を巡っては、特に中国が優遇策を推進するなどEV(電気自動車)の普及が加速する見込み。同会議ではEV、燃料電池車などの電動化を中心に官民の取り組みを具体化する。世界最先端の制度・社会インフラ整備などの実現に向けて実務者レベルで検討し、2050年ごろを想定した目標を世界へ発信することを目指す。まずは今夏までに意見を取りまとめる。
初会合は冒頭以外、非公開。経産省によると、初会合では電動化の鍵となる電池は各社が協調すべき分野との議論があり、電池の原料となる希少鉱物などの確保、リサイクルの仕組み作りなどを政府に期待するとの意見があった。議論はシェアリングなどにも及び、モノ中心ではなくユーザー中心で考えることが重要など、産業全体の課題や問題認識を擦り合わせたという。
*誤字を修正しました。
(白木真紀)