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欧州市場サマリー(20日)
[20日 ロイター] - <ロンドン株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。決算が期待外れの内容だった金融大手HSBC
時価総額が欧州最大のHSBCは3.1%下落。年間の税引き前利益の増加幅が市場予想を下回った。そのほか、資源基盤を強化するために向こう4カ月間に最大70億ドル資金調達する計画を明らかにした。
インベステックのアナリストらは投資判断を「ニュートラル」に維持した上で、決算について「全体的に期待外れだ」と述べた。自社株買いを実施しないことも驚きだとした。
銅の値下がりに伴い鉱業株が売られた。資源大手BHPビリトン
こうした中、中型株で金融取引システム市場の顧客向けにソフトウエア製品を提供するフィデッサ
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。好決算が材料視された。
食事券の発行などの企業向けペイメントサービスを提供するフランスのエデンレッド
デンマークのソフトウェア企業、シムコープ
エネルギー銘柄も買われた。石油大手の英BP
一方、決算が期待外れの内容となった英金融大手HSBC
<ユーロ圏債券> 国債利回りが若干上昇した。5月に退任するコンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁の後任にスペインのデギンドス経済相が内定したことで、来年任期が切れるドラギ総裁の後任にはユーロ圏「中核」国出身者が就任するのではないかとの観測が出ていることが背景。
次期ECB総裁にドイツなどのユーロ圏中核国出身者が就任すればECBが将来的にタカ派傾向を強める可能性があり、有力候補の1人と見なされている独連銀のワイトマン総裁はこれまで一貫してECBの資産買い入れ策に反対する姿勢を表明している。
UBSウエルスマネジメントのエコノミスト、リカルド・ガルシア氏は「ワイトマン氏がECB総裁に就いた場合、他の人物が就任した場合よりも金利の正常化プロセスは加速する」とし、「ECBの動静に市場が神経質になっていることを踏まえると、こうしたことは通貨ユーロ、およびユーロ圏の銀行部門に対する支援材料となり、ユーロ圏国債利回りに対しては上向き圧力がかかることになる」と述べた。
独10年債
仏10年債
ドイツはこの日、39億9000万ユーロの2年債を発行。入札予定額の50億ユーロに届かなかった。
スペインは約2年ぶりにシンジケート団を通して30年債を発行。225億ユーロを超える需要を集めた。