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中国、現行の為替相場政策の枠組みを維持へ=人民銀副総裁

3月6日、中国人民銀行の易綱副総裁は、為替の需給とバスケット通貨に対する人民元の価値に基づき、現行の為替相場政策の枠組みと資本フローの管理政策を堅持する方針を示した。北京で昨年3月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[北京 6日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は6日、為替の需給とバスケット通貨に対する人民元の価値に基づき、現行の為替相場政策の枠組みと資本フローの管理政策を堅持する方針を示した。
全国人民代表大会(全人代)の会場で記者団に述べた。
また、人民銀は今年金利を引き上げるかとの質問に、引き上げるかどうかの決定に当たっては、中国経済の状態を考慮する必要があると答えた。
5日の中国全国人民代表大会(全人代)で発表された政府活動報告で李克強首相が為替についても文言を修正したことについて、人民元防衛への意欲が薄れたとの見方が一部アナリストからでている。
報告では「元を適切で均衡の取れた水準で安定的に維持する」との表現が消え、代わって「人民元レートを一段と自由化し、グローバルな金融システムのなかでの元の安定した立場を維持する」としていた。
匿名を条件にロイターに語った政策顧問は「人民元の下落幅が昨年以上になるとは言えないが、今年は昨年に比べ変動幅が大きくなるだろうとは言える」とした。
*内容を追加して再送します。