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米国株式市場は反発、S&Pとナスダックが最高値更新

2017年01月25日(水)07時10分

 1月24日、米国株式市場は反発して引けた。ハイテク株や金融株を中心に買いが広がり、S&P総合500種とナスダック総合の終値はともに過去最高値を更新した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は反発して引けた。ハイテク株や金融株を中心に買いが広がり、S&P総合500種とナスダック総合の終値はともに過去最高値を更新した。トランプ大統領の経済政策への投資家の期待が相場を支えている。

トランプ氏は24日、オバマ前政権が環境への懸念から承認を保留していた2つのパイプライン建設計画を許可する大統領令に署名した。

テーミス・トレーディングのトレーディング共同マネジャー、ジョー・サルッツィ氏は「トランプ氏は力強いスタートを切り、やると発言してきたことの多くを実行に移している。その上に10─12月期企業決算はこれまでのところ、それほどひどくはない。だとすれば、レンジにとどまっていた相場が一段の高値に向かわない理由はない」と話した。

トムソン・ロイター・エスティメーツによると、S&P500種企業の10─12月期利益は6.7%増と2年ぶりの大幅増益になると見込まれている。

ハイテク銘柄ではIBMが2.8%、インテルが2.3%ぞれぞれ上昇してS&P総合500種を押し上げた。金融株<.SPSY>は1.2%上げた。

自動車株はゼネラル・モーターズが1%高、フォードが2.4%高、フィアット・クライスラーが5.8%高と軒並み堅調。トランプ氏はこれら3社の経営トップと会談し、米国での生産と雇用の拡大を要請した。

素材株<.SPLRCM>も2.5%高と昨年3月以来の上昇率を記録。四半期利益が市場予想を上回った化学のデュポンは4.5%上昇した。

ヤフーは3.5%上昇。四半期利益と売上高が市場予想を上回り、中核のインターネット事業のベライゾン・コミュニケーションズへの売却計画は第2・四半期中に完了するとの見通しを示した。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が2.84対1、ナスダックが2.56対1でいずれも上げが優勢だった。米取引所の合計出来高は約69億6000万株で、過去20営業日平均の61億6000万株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 19912.71 +112.86 +0.57 19794.68 19949.24 19786.71 <.DJI>

前営業日終値 19799.85

ナスダック総合 5600.96 +48.01 +0.86 5568.27 5606.53 5558.49 <.IXIC>

前営業日終値 5552.94

S&P総合500種 2280.07 +14.87 +0.66 2267.88 2284.63 2266.68 <.SPX>

前営業日終値 2265.20

ダウ輸送株20種 9288.59 +150.40 +1.65 <.DJT>

ダウ公共株15種 655.21 +0.23 +0.04 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 942.41 +18.64 +2.02 <.SOX>

VIX指数 11.07 -0.70 -5.95 <.VIX>

S&P一般消費財 673.85 +5.45 +0.82 <.SPLRCD>

S&P素材 329.84 +8.15 +2.53 <.SPLRCM>

S&P工業 548.71 +5.52 +1.02 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 542.87 +4.09 +0.76 <.SPLRCS>

S&P金融 386.62 +4.64 +1.21 <.SPSY>

S&P不動産 192.39 0.00 0.00 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 546.61 +5.32 +0.98 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 798.49 -5.23 -0.65 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 170.19 -4.67 -2.67 <.SPLRCL>

S&P情報技術 845.11 +8.61 +1.03 <.SPLRCT>

S&P公益事業 245.77 0.00 0.00 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.65億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 19080 + 240 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 19035 + 195 大阪比 <0#NIY:>

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