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ドル指数が年間で3.7%高、円は対ドルで5年ぶり上昇=NY外為

2016年12月31日(土)07時18分

12月30日、ニューヨーク外為市場で、円相場が対ドルで116円台後半での取引。年間では過去5年間で初の上昇となる見込み。写真は2013年2月28日、ドル・円紙幣を撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano/Illustration/File Photo)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円相場が対ドルで116円台後半での取引。年間では約3%値上がりし、過去5年間で初の上昇となる見込み。

主要6通貨に対するドル指数は10-12月期に約7%、年間では約3.7%上昇。11月の大統領選でトランプ氏が当選して以降、大幅な財政出動をめぐる期待がドルを押し上げたほか、米連邦準備理事会(FRB)の来年の利上げ見通しも買いを後押しした。

市場では、来年もドル高傾向は続く見通しだが、トランプ次期政権がどの程度ドル高を容認するかは不透明で、下落リスクもあるとの声が聞かれた。FXプリマスのアナリストは「ドルはトランプ政権や中国経済の動向に左右される」と指摘した。

各通貨の年間の動きは、英ポンドが対ドルで約16%下落。2008年以降で最も値下がりした。6月の国民投票で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が決まったことが売りに拍車をかけた。ユーロは対ドルで3%下落、3年連続の値下がり。メシキコペソは対ドルで約20%安。トランプ氏の国境警備強化や貿易協定をめぐる発言が影を落とした。中国人民元は対ドルで7%安。中国経済の減速懸念が売りを誘った。

ロイター
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