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ドル101円付近、ロンドン勢の参入で下押し圧力も 

2016年09月23日(金)15時32分

 9月23日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の101円付近。日米金融政策イベントを通過し、ドルは朝方100.69円付近まで下落したが、まもなく101円台前半に反発した。ロンドン勢の参入に伴い、再び100円台後半に押し戻されている。写真は都内で2013年2月撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の101円付近。日米金融政策イベントを通過し、参加者に疲労感が広がる中、ドルは朝方100.69円付近まで下落したが、まもなく101円台前半に反発した。

しかし、ロンドン勢の参入に伴い、再び100円台後半に押し戻されている。

朝方の市場では、欧米株高を受けた日本株の上伸を期待する声があったが、株価は寄り付きから下げ、ドル/円の重しとなった。

ドルは午前9時過ぎに一時100.69円付近まで下落。その後は切り返して101円前半まで反発した。急な反発の背景には、公的な機関投資家によるドル買い/円売りが指摘されているほか、一部実需筋の買いフローも観測されたという。

また、米国の利上げ見送りでボラティリティーが低下したため、販売が最近伸びているとされる「リスクパリティ型の金融商品」によるヘッジ外し(ドル買い/円売り)もドルの反発を支援したとみられている。

市場では「今回の米利上げ見送りと、FOMCメンバーの政策金利の見通しで、年一回の利上げも危ぶまれる状況で、ドルは買いづらい」(FX会社)との意見が聞かれる。

102円ちょうどにはまとまった売り興味があるとされるが、輸出企業の多くは日銀会合後の高値102円後半付近まで戻りを待つムードもあるという。

21日終盤のニューヨーク外為市場では、FOMCの政策金利据え置きを受けてドルが対円で下げ幅を拡大。22日には3週間半ぶり安値100.10円をつけた。

一方、米国が追加利上げを見送ったことで、短期金融市場ではロンドン銀行間取引レート(LIBOR)が小幅に低下した。

ベンチマークの3カ月物ドルLIBORは22日、0.85672%と前日の0.86333%から0.6ベーシスポイント(bp)低下。しかし、水準は依然2009年5月以来、7年4カ月ぶりの高水準にある。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 100.99/01 1.1196/00 113.07/11

午前9時現在 100.83/85 1.1206/10 113.00/04

NY午後5時 100.75/78 1.1208/13 112.88/92 

(為替マーケットチーム)

ロイター
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