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ドル下落、米投資指標が早期利上げ期待に水=NY市場

2016年05月27日(金)06時46分

 5月26日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。米国の設備投資関連指標が低調で、米連邦準備理事会(FRB)が6月か7月に利上げするとの期待に水が差された。2015年10月撮影(2016年 ロイター/Beawiharta)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。米国の設備投資関連指標が低調で、米連邦準備理事会(FRB)が6月か7月に利上げするとの期待に水が差された。

朝方発表された4月米耐久財受注は、設備投資の先行指標となる非国防資本財受注(除く航空機)が前月比0.8%減と、3カ月連続のマイナスを記録した。

ユーロ/ドルは一時0.5%超高の1.1216ドルとなり、ドル/スイスフランは約1週間ぶり安値の0.9873フランに下落する場面があった。ドル/円は終盤に0.44%安の109.70円。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は8日ぶり安値の94.938に下がった。

フェデラルファンド(FF)先物が織り込む6月の米利上げ確率は26%と、前日の32%から低下した。

BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は、FRBが本当に6月ないし7月に利上げすることができるのかなお疑念があると指摘した。

BNPパリバ(ニューヨーク)の北米FX戦略責任者、ダニエル・カツィーブ氏も「市場は6月もしくは7月に利上げがあるとの自信を幾分後退させつつある」と述べた。

それでも26日を含めた今週のいくつかのFRB高官が発したコメントは、依然として6月か7月の利上げを支持する内容だった。

こうした中で投資家は27日に予定されるイエレンFRB議長の発言内容に注目している。シュロスバーグ氏は、イエレン氏が中立的な姿勢を取ってFRBがさまざまな選択肢を残しておけるようにする公算が大きいと予想。「議長は達成不能ないかなる約束もしないという点に格別に気を使うだろう」と話した。

ドル/円 NY終値 109.75/109.78

始値 109.99

高値 110.20

安値 109.54

ユーロ/ドル NY終値 1.1192/1.1196

始値 1.1179

高値 1.1216

安値 1.1161

ロイター
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