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ドル113円後半、戻り売りが頭を抑える
2月15日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時点に比べ、ドル高/円安の113円後半だった。都内で2011年8月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時点に比べ、ドル高/円安の113円後半だった。日経平均株価が急反発したものの、ドルは114円ちょうど付近では頭を抑えられた。
前引けで765円高となった日経平均が、後場に入って上げ幅を一時1200円超に拡大した。ドルは株高につられて114.01円まで上昇。2月10日以来の高値をつけたが、その後は伸び悩んだ。
市場からは「実需筋がドルを買っている雰囲気にはみえない。投機筋のショートの買い戻しではないか」(国内金融機関)との声や、「先週12日の安値111.60円から2円以上上げている。節目の114円ちょうどは戻り売りも出やすい」(別の国内金融機関)との見方が出ていた。
市場では、安倍晋三首相の為替に関する発言が円高けん制ではないかと話題になっていた。安倍首相は午前の衆院予算委員会で、為替市場について「急激な変動は望ましくない」との認識を示し、麻生太郎財務相には、必要に応じ適切に対応してもらいたいと述べた。
<中国株は下げ幅を縮小>
早朝の取引では、海外投機筋が株高を先取りし、ドルは113.70円まで押し上げられたが、日経平均が思ったほど上げなかったことから、いったんドルロングが投げられた。
その後、春節休暇明けの上海総合指数が下げ幅を縮小したことや、日経平均が上げ幅を拡大したことなどを好感し、ドルは正午を挟んで113.87円まで伸び上がった。
中国の貿易収支は弱い結果となったが、中国株が下げ幅を縮小したことで、リスク回避のセンチメントの広がりにはつながらなかった。
ドル/円
午後3時現在 113.90/92 1.1223/27 127.84/88
午前9時現在 113.67/69 1.1221/25 127.56/60
NY午後5時 113.20/25 1.1253/59 127.44/48
(為替マーケットチーム)