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欧州市場サマリー(10日)

2015年03月11日(水)06時39分

[10日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して上昇し、対円で約8年、対ユーロで約12年ぶりの高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)が年央に利上げに踏み切るとの観測が高まっていることが背景。

ドルは対円で一時122.040円まで上昇、2007年7月以来の高水準を付けた。

ユーロは対ドルで1.07205ドルまで下げ、2003年4月以来の安値を更新。対円では129.965円と、2013年9月以来の安値を付けた。

欧州中央銀行(ECB)が前日に国債買い入れを開始したことでユーロ圏の国債利回りが低下。市場関係者はこうした動きがユーロの重しになっているとしている。

<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数<.FTSE>が続落し、173.63ポイント(2.52%)安の6702.84で取引を終えた。今年最大の下げを記録した。最高経営責任者(CEO)の退任が嫌気された保険大手プルーデンシャルのほか、原油安でエネルギー関連株が売られ全体水準を押し下げた。

プルーデンシャルは3.1%下落した。昨年の通期営業利益は14%増えたが、ティージャン・ティアムCEOが、スイスの金融大手クレディ・スイスのCEOに就任するとの発表が嫌気された。

エネルギー会社、BGグループは7.4%、石油・ガス生産のタロー・オイルは7.0%値下がりした。供給過剰と需要低迷への懸念から原油価格が下落したことが材料視された。

投資家の一部は、英総選挙をめぐる先行き不透明感を指摘し、FTSEが過去最高値を更新し7000ポイントの大台を超えることは当面ないのではないかとみている。

<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。原油と金属価格の下落でコモディティ株が売られ、全体水準を押し下げた。

FTSEユーロファースト300指数<.FTEU3>は15.24ポイント(0.97%)安の1551.85で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は43.03(1.19%)安の3567.25だった。

この日は原油や主要金属の価格が1.0%から2.6%下落した。これを受け、STOXX欧州600石油・ガス株指数<.SXEP>は3.48%低下し、部門別で最も大きなマイナスとなった。STOXX欧州600鉱業株指数<.SXPP>も2.24%低下した。

ポルトガルの石油大手ガルプ・エネルジアは7.9%下落した。原油安が打撃となり、向こう5年間の支出見込みを約20%引き下げたことが嫌気された。

エネルギー会社、BGグループは7.4%、石油・ガス生産のタロー・オイルは7.0%下落した。

チリ銅生産大手アントファガスタと英豪系資源大手BHPビリトン、同業のリオ・ティント、 英アングロ・アメリカンは2.8%から5.5%の下落となった。

<ユーロ圏債券> ほぼすべての国債利回りが過去最低を更新した。欧州中央銀行(ECB)が前日から開始した国債買い入れが利回りを押し下げている。

前日にオーストリア、オランダ、ドイツ、フィンランドなど、ユーロ圏中核国の国債利回りが過去最低を軒並み更新したのに続き、この日はイタリア、スペイン、アイルランドの国債利回りがそろって過去最低となった。

市場関係者によると、開始から2日間は、高格付け国の中銀の方が周辺国の中銀よりも活発に買い入れを行った。

また買い入れ規模は平均1500万━2000万ユーロ程度で、債務危機が深刻化していた時期に実施していた国債買い入れに比べ半分以下にとどまっている。小額の買い入れを頻繁に行うことで、規模の小さいトレーディングデスクも参加が可能となり、ECBの買い入れ国債確保を容易にするとともに、市場のボラティリティーを抑制しているという。

スペイン、イタリア、アイルランド10年債利回りは5━9ベーシスポイント(bp)低下のそれぞれ1.18%、1.22%、0.76%をつけた。

30年債利回りは総じて12━15bp低下と、1─2bpの低下にとどまった2年債をアウトパフォームした。

独30年債利回りは14bp低下の0.73%。一時は0.709%まで下げ、過去最低を更新した。

ロイター
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