ニュース速報

中国新築住宅価格、7月は前月比+0.6% 伸び率横ばい

2019年08月15日(木)16時34分

[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表したデータに基づくロイターの算出によると、7月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.6%上昇し、伸び率は前月から横ばいだった。51カ月連続の上昇となったが、当局の投機抑制策を背景にその勢いは一部の地域で弱まっている。

国家統計局によると、住宅価格は70都市のうち大部分で依然として上昇したが、その数は60都市と6月の63都市から減少した。

中国の不動産セクターは国内の40以上の業界に直接影響を与えることから急激に悪化すれば、内需低迷や米国との貿易戦争激化ですでに減速している経済を一段と圧迫する可能性がある。

新築住宅価格は前年比では9.7%上昇と、伸び率は6月の10.3%から鈍化し、年初来の低水準となった。

中国当局はあらゆる都市で不動産市場の投機抑制策を導入してきたが、価格のトレンドは地域によってまちまちとなっている。

北京、上海、広州、深センの4大都市は前月比0.3%上昇と6月(0.2%上昇)を上回る伸びだった。

主要な省都が含まれる2級都市は0.7%上昇し、6月(0.8%上昇)から伸びが鈍化した。

3級都市は6月と同じ0.7%上昇だった。

アナリストは、住宅価格の小幅な上昇について、市場が過熱していないことを示す良い兆候だと指摘。中国株式市場のCSI300不動産指数<.CSI000952>も下げ渋る展開となった。

ナイト・フランクの大中華圏リサーチ&コンサルティング担当トップ、David Ji氏は「かなり良い数字だった。より厳しい当局のスタンスを反映している」と指摘。「不動産市場がピークを過ぎたのは明らかだ」と述べた。

中国共産党中央政治局は7月、不動産市場を活用した短期的な刺激策は行わず、消費拡大や製造業分野の投資安定化を推進する考えを示した。

ギャブカル・ドラゴノミクスの中国投資担当アナリスト、Rosealea Yao氏は、特に大都市の不動産価格が予想以上に持ちこたえているとの見方を示した。

ただ、エコノミストの間では、厳しさを増す中国政府のスタンスが不動産市場に及ぼす悪影響は今後2─3カ月で顕著になるとの懸念も出ている。

中国の7月の新規人民元建て融資は予想以上に減少。需要の低迷が浮き彫りとなっている。住宅ローンを中心とする家計向けの新規融資は5112億元で、前月の6717億元から減少した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ビジネス

中国、11月輸出は予想外の減少 輸入は4月以来の増

ワールド

北朝鮮国連大使が米国を批判、非核化は「交渉から外れ

ワールド

北朝鮮、東倉里で「非常に重要な」実験成功 エンジン

ワールド

「指導者の裏切り許さない」、環境活動家グレタさんが

MAGAZINE

特集:仮想通貨ウォーズ

2019-12・10号(12/ 3発売)

ビットコインに続く新たな仮想通貨が続々と誕生── 「ドル一辺倒」に代わる次の金融システムの姿とは

人気ランキング

  • 1

    食肉市場に出回るペット 出荷前には無理やり泥水を流し込み...

  • 2

    殺害した女性の「脳みそどんぶり」を食べた男を逮捕

  • 3

    ウイグル人権法案可決に激怒、「アメリカも先住民を虐殺した」と言い始めた中国

  • 4

    次期首相候補、石破支持が安倍首相を抜いて躍進 日…

  • 5

    サムスン電子で初の労組結成──韓国経済全体に影響す…

  • 6

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 7

    『鬼滅の刃』のイスラム教「音声使用」が完全アウト…

  • 8

    文在寅の経済政策失敗で格差拡大 韓国「泥スプーン」…

  • 9

    ペットに共食いさせても懲りない飼い主──凄惨な退去…

  • 10

    イランで逮捕された「ゾンビ女」の素顔

  • 1

    食肉市場に出回るペット 出荷前には無理やり泥水を流し込み...

  • 2

    文在寅の経済政策失敗で格差拡大 韓国「泥スプーン」組の絶望

  • 3

    日米から孤立する文在寅に中国が突き付ける「脅迫状」

  • 4

    殺害した女性の「脳みそどんぶり」を食べた男を逮捕

  • 5

    ウイグル人権法案可決に激怒、「アメリカも先住民を…

  • 6

    韓国保守派のホープを直撃した娘の不祥事

  • 7

    5G通信が気象衛星に干渉し、天気予報の精度を40年前…

  • 8

    『鬼滅の刃』のイスラム教「音声使用」が完全アウト…

  • 9

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 10

    サムスン電子で初の労組結成──韓国経済全体に影響す…

  • 1

    食肉市場に出回るペット 出荷前には無理やり泥水を流し込み...

  • 2

    「愚かな決定」「偏狭なミス」米専門家らが韓国批判の大合唱

  • 3

    「日本の空軍力に追いつけない」アメリカとの亀裂で韓国から悲鳴が

  • 4

    元「KARA」のク・ハラ死去でリベンジポルノ疑惑の元…

  • 5

    「韓国は腹立ちまぎれに自害した」アメリカから見たG…

  • 6

    GSOMIA失効と韓国の「右往左往」

  • 7

    文在寅の経済政策失敗で格差拡大 韓国「泥スプーン」…

  • 8

    GSOMIA継続しても日韓早くも軋轢 韓国「日本謝罪」発…

  • 9

    日米から孤立する文在寅に中国が突き付ける「脅迫状」

  • 10

    何が狙いか、土壇場でGSOMIAを延長した韓国の皮算用

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!