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メルケル独首相、EU要職人事で筆頭候補制を引き続き支持

2019年06月27日(木)10時57分

[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は26日、欧州委員会の委員長を「筆頭候補(Spitzenkandidat)制」で選出することを引き続き全面的に支持するが、欧州議会内で各会派が分裂した状態であることを踏まえると、選出は簡単ではないとの見方を示した。

筆頭候補制は、欧州議会で最大勢力となった会派の筆頭候補が委員長に就く仕組み。先の欧州議会選では「欧州人民党(EPP)」が最大会派の座を維持した。ただ、メルケル氏が推すEPPの筆頭候補、マンフレッド・ウェーバー氏が委員長に就任することに対して、一部の加盟国首脳などから反対の声が挙がっている。

マクロン仏大統領はウェーバー氏について、政府での経験が不十分だとして反対している。

メルケル氏は加盟国首脳や欧州議会議員を前に「筆頭候補制のプロセスを否定せず、一方で欧州の影響力を発揮できる解決策を見いだせることを望んでいる。そのためには誰もが少し動く必要がある」との見方を示した。

先週のEU首脳会議では、ユンケル欧州委員長の後任など重要ポストの人選を巡り合意できなかった。

メルケル氏は「欧州理事会で皆が筆頭候補制を支持しているわけではない。仏・独の関係を非常に重視しているため、この件で仏大統領が私と異なる見解を持っていることを受け入れる必要がある」と述べた。

ロイター
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