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英小売売上高指数、6月は2009年以来の低水準=CBI

2019年06月26日(水)09時29分

[ロンドン 25日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が25日発表した6月の小売売上高指数はマイナス42と5月のマイナス27から低下し、2009年3月以来約10年ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想(マイナス10)も下回った。

ただデータは、熱波やサッカーの男子ワールドカップ(W杯)の異例の健闘で非常に好調となった前年との比較によるもので、CBIはうのみにすべきではないとしている。

それでもなお、データは第2・四半期に景気が大幅に減速したことを示す他の指標と一致する内容で、景気を巡る懸念は強まりそうだ。

EY・ITEMクラブのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は「CBIの6月の小売データは弱い内容のようだ。消費支出が第2・四半期にかなり鈍化したとの見方が強まる」と指摘。「実際、われわれは国内総生産(GDP)が第2・四半期に若干減少する可能性があるとみている」と語った。

一方、CBIのデータは変動が激しく、6月のサンプルサイズ(45社)は通常よりも少ないと指摘するエコノミストもいる。

パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームス氏は「小売売上高指数の2009年3月以来の低水準への落ち込みは、消費動向悪化の兆候としては説得力に欠ける」と指摘した。

ただ、7月の小売売上高期待指数はマイナス11と、6月のプラス7からマイナスに転じ、2016年8月以来の低水準となった。

ロイター
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