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豪失業率、5月は5.2%で横ばい 7月利下げ観測高まる
[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した5月の雇用統計は、失業率が5.2%で横ばいとなった。
パートタイムの就業者が急増。労働参加率も上昇しており、生産能力が余剰になっていることが示された。市場では来月にも追加利下げが実施されるとの見方が強まっている。
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政策当局は、賃金と物価を再び動かすには失業率が4.5%以下に低下する必要があるとの認識を示している。
BISオックスフォード・エコノミクスのチーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は「完全雇用の実現には一段の雇用創出が必要との豪中銀の見解が、今回の統計で裏付けられた。そのためには政策の緩和が必要になる」と指摘。
「豪中銀が6月の利下げに加え、年内にさらに2回の利下げを実施すると予想している。政策金利は年末には0.75%になっている」と述べた。
失業率を4.5%に引き下げるのは難題とみられる。5月の失業率は5.1%と予想されていた。失業率は2月に4.9%まで低下したが、その後はじりじりと上昇している。
5月の就業者数は前月比4万2300人増と、予想の1万7500人増を大きく上回ったが、それでも失業率は高止まりした。
就業者数の増加分のうち、3万9800人はパートタイム。アナリストは、5月の総選挙に絡む一時雇用が影響した側面があるとみている。
5月までの1年間の就業者数は36万人増と、大幅な増加を記録。年間の就業者の伸びは2.9%で、米国の1.6%を大幅に上回る。
ただ、専門知識のある移民の流入で、労働力は急激に拡大している。年間の人口増加率は1.6%で、先進国では有数の高さとなっている。
労働参加率も5月は66.0%と記録的な高水準。特にヘルスケア部門で女性の労働参加が増えた。
中銀のエリス総裁補は最近の講演で、労働市場の余剰生産能力は以前考えられていたよりも、はるかに多いと指摘している。