ニュース速報

米国株式市場=S&P半年ぶり高値、雇用統計堅調 景気失速懸念和らぐ

2019年04月06日(土)06時34分

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。雇用統計が底堅かったことを受け、景気の失速懸念が和らいだ。S&P総合500種指数は半年ぶり高値を更新。連続での値上がり期間は7日と2017年10月以降で最長を更新した。

3月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が19万6000人増と、前月の17カ月ぶりの弱い伸びから加速した。温暖な気候を受け建設業などで雇用が増えた。

2週間前には長短金利が逆転するなど景気後退(リセッション)懸念が強まっていただけに、この日の統計は「景気後退懸念の払拭につながった」(モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント)。また連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢や米中通商協議への期待感も相場の下支えとなった。

S&P総合500種指数<.SPX>は昨年10月9日以来の高値。過去最高値まで1.3%に迫った。

トランプ大統領は4日、米中協議が合意にかなり近づいており、4週間以内に発表する可能性があると述べた。この日は、協議は順調に進捗しているが、合意できるかについては予断を持たないとした。

来週はJPモルガン・チェースなどが四半期決算を発表する。 S&P500企業の収益は2016年以来3年ぶりに前年比で減少する見通しだ。

原油価格の値上がりを好感しエネルギー株<.SPNY>が1.7%高。ハイテク株<.SPLRCT>も前日の下げから値を戻し0.4%高。個別銘柄では航空機大手ボーイングが1.0%安。UBSが目標株価を従来の525ドルから500ドルに引き下げた。エチオピア政府は4日、エチオピア航空のボーイング737MAX8型機の墜落事故に関する暫定報告書を発表。事故機の操縦士は機体が急降下して墜落する直前までボーイングが定めたマニュアル通りに操縦していたと強調した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.81対1の比率で上回った。ナスダックでは2.28対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は62億4000万株。直近20営業日の平均は73億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26424.99 +40.36 +0.15 26427.5 26487.5 26370.8 <.DJI>

6 7 2

前営業日終値 26384.63

ナスダック総合 7938.69 +46.91 +0.59 7914.51 7940.45 7909.14 <.IXIC>

前営業日終値 7891.78

S&P総合500種 2892.74 +13.35 +0.46 2884.16 2893.24 2882.99 <.SPX>

前営業日終値 2879.39

ダウ輸送株20種 10734.30 +45.90 +0.43 <.DJT>

ダウ公共株15種 780.29 +7.94 +1.03 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1477.65 +11.76 +0.80 <.SOX>

VIX指数 12.82 -0.76 -5.60 <.VIX>

S&P一般消費財 930.29 +5.80 +0.63 <.SPLRCD>

S&P素材 362.03 -0.18 -0.05 <.SPLRCM>

S&P工業 649.13 +1.91 +0.29 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 574.07 +1.56 +0.27 <.SPLRCS>

S&P金融 441.40 +0.39 +0.09 <.SPSY>

S&P不動産 226.47 +1.71 +0.76 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 500.45 +8.34 +1.69 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1065.28 +7.44 +0.70 <.SPXHC>

S&P通信サービス 162.33 +0.06 +0.04 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1332.22 +5.66 +0.43 <.SPLRCT>

S&P公益事業 294.70 +2.93 +1.00 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.16億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21875 + 85 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 21850 + 60 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米貿易赤字、3月は0.1%減の694億ドル 輸出入

ワールド

ウクライナ戦争すぐに終結の公算小さい=米国家情報長

ワールド

ロシア、北朝鮮に石油精製品を輸出 制裁違反の規模か

ワールド

OPECプラス、減産延長の可能性 正式協議はまだ=
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 10

    「みっともない!」 中東を訪問したプーチンとドイツ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中