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日経平均は反落、利益確定売りに押される 機械受注の減少など嫌気
[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。英国の合意なき欧州連合(EU)離脱への警戒や、寄り付き前に発表された1月機械受注の予想以上の減少などが投資家心理を圧迫。前日に大幅高となった反動もあり、朝方から利益確定売りが先行した。上海株や米株先物の下落に反応した先物売りが出て、下げ幅は一時300円を超えたが、後場は日銀によるETF(上場投信)買い観測や配当権利取りの買いで下げ幅を縮める展開だった。
TOPIXは0.84%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1523億円だった。セクター別では、東証33業種中、鉱業、不動産、その他製品を除く30業種が値下がり。値下がり率上位には石油・石炭、証券、保険、その他金融などが入った。市場では「個人による配当権利取りの動きはみられたが、米中貿易交渉やブレグジット問題など海外情勢に不透明感が強くリスクを取る投資家は限られている」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、オハラ<5218.T>が大幅安。12日に発表した2019年10月期業績予想の下方修正を嫌気した。スマートフォン向けの耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラム」の需要減少などが響く。半面、信越化学工業<4063.T>が続伸。同社は12日、発行済み株式総数の3.3%にあたる1400万株・1000億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。同社による自社株買いは2008年以来11年ぶり。需給改善や株主価値の向上に期待する買いが入った。
東証1部の騰落数は、値上がり411銘柄に対し、値下がりが1648銘柄、変わらず75銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21290.24 -213.45
寄り付き 21425.77
安値/高値 21198.99─21474.17
TOPIX<.TOPX>
終値 1592.07 -13.41
寄り付き 1600.73
安値/高値 1585.79─1604.58
東証出来高(万株) 122571
東証売買代金(億円) 21523.24
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