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ECB総裁、「ユーロ離脱で主権強まるとは限らず」と警告
2019年02月23日(土)03時07分
[フランクフルト 22日 ロイター] - ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は22日、ユーロ圏、もしくは欧州連合(EU)を離脱することで政策の独立性は多少増すかもしれないが、主権が強まるとは限らないとの見方を示した。
ドラギ総裁はイタリアのボローニャで行った講演で、EUを離脱する国は、欧州単一市場へのアクセスを確保するためにEUが定める規律を受け入れるか、最大の貿易相手との関係を断絶するかの選択を迫られることになると指摘。「EUを離脱することで政策の独立性が増大する可能性があるが、必ずしも主権の強化につながるわけではない」と述べた。
その上で「同様のことがユーロ圏にも当てはまる」とし、ユーロ圏を離脱してもECBの金融政策の波及的な影響は受けると指摘。「ECBだけでなく他の国の金融政策の影響に対するエクスポージャーが増し、国内政策の独立性の足かせとなる恐れがある」と述べた。
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