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米大統領、一般教書演説へ 移民・外交に焦点 壁の必要性強調へ

2019年02月06日(水)02時27分

[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日夜(日本時間6日午前)、連邦議会の上下両院合同会議で一般教書演説を行う。演説は移民政策に軸足を置き、自身の看板政策であるメキシコ国境の壁建設の必要性を改めて主張し、民主党に対し予算を認めるよう圧力を掛けるとみられる。

トランプ大統領は演説に先立ち、ツイッターへの投稿で、これまでにメキシコ国境近辺に大規模な米軍部隊を派遣していることに言及し、「必要ならば人の壁を作る」と言明した。

ただこの日の演説で、国家非常事態を宣言し、議会の承認なしに現行予算から建設費用を捻出するとはみられていない。

関係筋によると、トランプ大統領は外交政策にも焦点を当て、演説のほぼ半分を割く見通し。ベネズエラのマドゥロ政権退陣に向けた圧力に支持を表明するほか、過激派組織「イスラム国(IS)」を打倒したとあらためて強調するほか、シリアやアフガニスタン駐留米軍撤収に関しても言及するとみられる。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との再会談の開催場所を発表する可能性があるほか、米中通商協議の進捗状況についても言及することが予想される。

また、2020年米大統領選をにらみつつ、規制緩和といった自身の経済政策での成功を強調するほか、インフラ拡充や処方せん薬の価格引き下げ、医療費削減など超党派での合意が可能な分野に力点を置いて、政治的膠着の打開を訴える見通し。

演説は米東部時間午後9時(日本時間6日午前11時)から始まる。当初は1月29日に予定されていたが、35日間に及んだ政府機関一部閉鎖の影響で延期されていた。

ロイター
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