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UAE、シリア大使館再開 アサド政権を後押し
[ダマスカス/ドバイ 27日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)政府は27日、シリアの首都ダマスカスにある大使館を再開した。シリアのアサド政権は、2011年に始まった内戦でかつて反体制派を支援したUAEから後押しを得た格好となった。
UAEは、大使館再開は国交を正常化し、「アラブ・シリア情勢」への地域内での介入リスクを抑制する狙いがあると説明。名指しはしなかったものの、アサド政権の後ろ盾である非アラブのイランが念頭にあることは明らかだ。
UAEのガルガシュ外務担当国務相はツイッターに「シリア情勢の次の段階にはアラブの関与と対話が必要だとの確信に至ったことを受けた決定だ」と投稿した。
大使館はシリア内戦の勃発後間もなくして閉鎖されていた。
シリアはまた、7年前にアラブ連盟の参加資格を停止されているが、UAE大使館再開はシリアとアラブ諸国との関係再構築に向けた一歩となる。ガルガシュ氏はアルアラビーヤTVに対し、アラブ連盟への再加盟にはアラブ諸国の合意が必要だと述べた。
シリアで2011年に反政府デモが始まった際に米国の駐シリア大使を務めていたロバート・フォード氏(現中東研究会フェロー)は「UAEはシリアと経済および外交関係を再構築することで徐々にイランの影響を抑えられると期待しているようだ」と指摘した。
シリア内戦ではUAEは反体制派を支援したが、反体制派筋によると、サウジアラビアやカタール、トルコほど表立った支援は行わなかったという。
米国務省はUAEの在シリア大使館再開についてコメントしていない。