ニュース速報

ドル113円前半、株伸び悩みじり安

2018年11月29日(木)15時18分

[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から下落した113円前半。海外株高にもかかわらず、中国株がマイナス圏へ下落するなどアジア株が伸び悩んだことで、円が底堅い展開となった。

前日海外で114円前半から113円半ばへ下落したドルは、東京市場でも引き続き軟調。株価がプラス圏にあった午前は値を保っていたが、午後になって日経平均が上げ幅を縮小すると、じり安となった。

クロス円も同様の展開。豪ドル/円は海外でつけた4カ月ぶり高値の83円前半から、82円後半へ反落した。

海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長発言を受けて、米金利の先高観の後退からドルが売られ、株高でリスク選好的に円が売られた。結果的にクロス円は軒並み高となったが、きょう日中はアジア株の伸び悩みが「利益確定の円買い戻しを誘った」(外銀)という。

また、今後の米中首脳会談や英の欧州連合(EU)離脱問題をにらみ「クロス円を大きく買い上がるのは難しい。今年のレンジ上限を突破するようなことにはならない」(邦銀)との指摘も出ていた。

米国債金利はアジア時間の取引でも低下基調が続いた。三菱東京UFJ銀行シニアマーケットエコノミストの鈴木敏之氏は、前日のパウエル議長発言について「中立金利が見えてきた中で利上げを続ければ、金融引き締めに入ってしまうので、そこまではまだ決めていないと言っているのだろう」として、30日に同じく副議長を務めるニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の講演に関心を寄せている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 113.23/25 1.1384/88 128.92/96

午前9時現在 113.55/57 1.1365/69 129.08/12

NY午後5時 113.68/69 1.1366/67 129.20/24

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ハイネケン、25年ビール販売「小幅減」に下方修正 

ワールド

タイ中銀、金融緩和維持へ 景気回復を支援=議事要旨

ワールド

外相と協力して日米関税合意の実施に取り組む=赤沢経

ワールド

クリントン元大統領の証言調整、エプスタイン氏との関
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 5
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 6
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 7
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 10
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中