コラム

AIはどこまで進んだか?──AI関連10の有望技術と市場成熟度予測

2017年03月02日(木)15時20分

この動画を見てもらえれば、DataRobotのすごさを理解してもらえるかもしれない。


例えば、過去の健康診断のデータと、実際にどんな病気になったのかというデータを大量にDataRobotに読み込ませれば、健康診断でどのような数値が出ている人が、いつぐらいにどのような病気になるのか、と予測するモデルを自動的に作ってくれる。

これまでこうした予測モデルは、専門家が何ヶ月もかけて微調整することで完成させていた。ところがDataRobotは、同様の予測モデルをわずか数分から数時間で自動的に作成してしまうという。

専門家がいなくても、だれもがAIを自由に操れる時代が、もうそこまできているわけだ。

Forresterのグラフによると、機械学習プラットフォーム市場は、拡大期の真ん中辺りに差し掛かっているところ。まだあと5年から10年は市場の拡大が続くと予測している。

■バーチャルエージェント

iPhoneに搭載されているsiriや、Android端末に搭載されているGoogleアシスタントなどが、バーチャルエージェントの代表例。しかしこのカテゴリーの本命は、スピーカー型バーチャルエージェントであるAmazon Echo(エコー)と、その音声技術であるAmazon Alexa(アレクサ)になると言われている。(関連記事「日本でもAmazon Echo年内発売?既に業界は戦々恐々」)


今後いろいろなデバイスが音声コマンドで操作できるようになると見られており、Forresterのグラフも、最も有望なAI技術の曲線上にバーチャルエージェントを置いている。

ただForresterのグラフでは、バーチャルエージェントは今、市場拡大期の前半となっている。これは米国での話だと思う。Amazon Echoの年内発売が噂されている日本では、これからがバーチャルエージェントの立ち上がり期と言っていいだろう。

プロフィール

湯川鶴章

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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