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「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか

2025年11月16日(日)11時15分
印南敦史(作家、書評家)

豪邸を購入した中国人が勝手にウッドデッキを増築

だが、ここ数年は新たな問題が浮上してもいる。町内会の規定には「自宅に使用せよ」とは書かれておらず、別荘や投資目的での購入は現時点では禁止されていない。そんなこともあり、海外の富裕層が増えているのである。

本書には六麓荘で豪邸を「爆買い」する中国人のエピソードも紹介されているが、こうした動きには納得せざるを得ない部分もある。自国である中国で土地やマンションを購入しても彼らに所有権はなく、所詮は国家の財産。

しかし日本の法律では、外国人でも土地を所有できるのだから、中国人が爆買いしてもまったく不思議ではないわけだ。


 中国人の土地売買は、何も都心やリゾート地に限ったことではない。金銭的に余裕のある中国人には、六麓荘も魅力的に映っているようだ。コロナ禍以降、六麓荘にも中国人が増えており、今では10軒前後の豪邸を持っている。(61〜62ページより)

例えば米国に住んでいたものの、トランプ政権の移民政策に嫌気がさしたため、母国に帰ることなく六麓荘に移住した人が紹介されている。その人は六麓荘の住環境をよく理解しているため、トラブルもなく順応されているそうだ。しかし、数年前に新しく来た別の中国人は、町内会で問題になったという。

トラブルの発端は、中古の豪邸を購入したその人が、自宅から行き来できるウッドデッキを増築したことによるもの。その際、近隣にも町内会にも何の説明もなかったのだそうだ。


 ある平日の朝7時に突然工事が始まり、近隣住民の間で「何事か!?」と騒動になった。町内会の条例では、工事時間は8時から17時までと定められている。不審に思った近隣住民のひとりが工事中の住居を訪れ説明を求めたが、会話がなかなか通じない。施工する業者も同じく中国系の会社だったという。(62ページより)

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