エプスタイン小児性愛事件を暴かないトランプの「裏切り」にMAGA激怒、岩盤支持層に亀裂か
'We've been played': MAGA faces its own disappointment with Trump
UFO関連の情報公開にも期待が集まっていたが、公開された文書は冷戦中に飛ばされたおとりやレーダー誤作動に関するもので、宇宙人との接触を示すものではなかった。昨年話題になったニュージャージー上空の謎のドローンも、研究機関の許可飛行か個人による趣味飛行だったとホワイトハウスが説明して終わっている。
支持者の怒りは依然として根強いが、これがMAGAの亀裂に繋がるか、あるいは新たな陰謀論の燃料となるかはまだわからない。
この件がMAGA運動を揺るがす決定的な瞬間になると考える専門家は少ない。これまでトランプの数々のスキャンダルにも揺るがぬ支持を保ってきた運動だからだ。「たとえトランプがとんでもないことをしたとしても、支持者たちは被害者の方に責任を押し付ける方法を見つけるだろう」と、アルターマンは言う。実際の証拠がなくても想像の中で生き延びるのが陰謀論だ。
「大事なのは、司法省が出すどんな証拠より、『トランプは自分たちのために闘っている』という物語だ」
実際、これまでMAGAの忠実な支持者たちは、どれだけ失望させられても運動から離れることはほとんどなかったと指摘する声もある。予想が外れたときには、基準をすり替えたり、「隠蔽が思ったよりずっと深かった」と主張したりするのが常だと、バッファロー大学のコミュニケーション専門家であるヨタム・オフィア准教授は言う。「陰謀論が『敵』を傷つける限り、それで十分なのだ」