エプスタイン小児性愛事件を暴かないトランプの「裏切り」にMAGA激怒、岩盤支持層に亀裂か
'We've been played': MAGA faces its own disappointment with Trump
そうした構造は過去にも見られた。たとえば陰謀論集団「Qアノン」は、トランプは、悪魔崇拝の小児性愛者による国際的な秘密組織を暴くために神に選ばれた存在だと主張していた。
「Q」と名乗る匿名の人物は、「悪の嵐」やその他の出来事について具体的な日付まで指定して予告していた。そのいずれも実現しなかったのだが、運動は今もネット上で勢いを保っている。
「人々は失敗をそのまま物語に組み込んだ」と、シラキュース大学名誉教授で『陰謀文化』の著者マイケル・バーコンは言う。「嘘を認めるどころか、 『相手の陰謀がそれだけ強力な証拠だ』と嘘を強化した」
とはいえ、今回のエプスタイン・メモに対する大統領支持層の反応には、これまでとは違った側面もあるとバーコンは言う。苛立ちがより顕在化しており、著名なMAGA関係者たちが公然と公約違反の批判に回っているというのだ。
「言葉遣いが鋭くなり、怒りも表に出ている。ただ、それが今後も続くのか、それともこれまでと同様に吸収されて終わるのかは、まだわからない」
バノンは、エプスタイン・メモについて「これが我々が投票した結果なのか?」と批判しながら、ポッドキャスト『ウォールーム』では含みを残している。「俺たちは引き下がらない」と彼は言った。「ここからが本番だ」
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