ゲイ権利運動の聖地「ストーンウォール」で銃撃事件が発生...LGBTQ+プライドパレード後に何があったのか
Stonewall Shooting: Everything We Know

Karly Jones-Unsplash
<性的マイノリティの権利運動「ストーンウォールの反乱」の現場で起きた銃撃事件。ニューヨーク市警はヘイトクライムかは判断できないとしているが──>
6月29日、ニューヨーク市歴史建造物の1つ「ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)」の前で、LGBTQ+プライドパレード後に発砲事件があり、少なくとも2人が負傷した。
【動画】集まった大勢の警官たちと混乱する人々...事件直後のストーンウォール・インをカメラが捉えていた
ストーンウォール・インは、1969年6月に警察による度重なる手入れに抗議して始まった「ストーンウォールの反乱」の現場であり、2016年に当時のバラク・オバマ大統領によってLGBTQ+の歴史を記念する初の国定記念碑に指定された。
会場では「プライドが始まった場所を祝う」ことをテーマに、正午から翌朝4時までプライド月間のイベントが開催される予定だった。
放送局「WABC」によると、1人は頭を撃たれて重体で病院に搬送された。もう1人は脚を負傷したが、銃で撃たれたかどうかは確認されていない。
事件は午後10時すぎ、マンハッタンのグリニッジ・ヴィレッジにあるストーンウォール・インからすぐの場所で発生した。現場では銃が発見されたとWABCは伝えているが、記事執筆時点で容疑者が逮捕されたかどうかは不明だ。
SNSに投稿された映像には、現場に集まった大勢の警官と、負傷者から人々を遠ざけようとする中で混乱する様子が映っている。