米軍が動く! 空中給油機の大移動、バンカーバスター搭載可能なB2ステルス爆撃機のスタンバイ――狙いはイランか
'Unprecedented Mass Deployment' of Warplanes Across Atlantic Fuels Fears of US War on Iran
ロイター通信によると、アメリカは既に相当規模の部隊を中東に有している。中東地域には4万人近い米兵が展開し、ミサイル迎撃を支援する防空システムや戦闘機、艦船も配備していると報じる。
米国防総省は5月、インド太平洋地域の基地に配備していたB2爆撃機を別の最新鋭のB2 Spirit ステルス爆撃機と交代させた。ここは、中東での作戦展開を行う上で理想的な位置にあると考えられている基地だ。
新たに配備されたB2 Spiritは大型のバンカーバスター(地中貫通爆弾)を搭載でき、専門家はこれらがイランの核関連施設に対する攻撃に使用される可能性があると分析している。
イランはイスラエルによる爆撃への報復として、イスラエルの複数の都市に無差別とみられるミサイル攻撃を行っており、一連の攻撃でイスラエル側ではパレスチナ系住民や女性、子どもを含む少なくとも24人が死亡し、数百人が負傷している。
16日にイスラエルによる爆撃を受けて死者が出たと報じられたイランの国営メディアは同日、イランが「イスラエルの領土に対する史上最大の、かつ最も激しいミサイル攻撃の準備を進めている」と報じた。
一方で、イラン政府はアメリカが「攻撃しない」と保証するならば戦闘終結に向けた交渉に応じる意思があると繰り返し示唆している。
しかしその後、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は米ABCニュースに対して、イスラエルはイランへの爆撃を継続すると宣言。報道されているイラン側の申し出は「アメリカを騙すための嘘だ」と一蹴した。