ドタバタ劇の中で「現実主義者」へのイメチェンに成功した李在明...韓国大統領選に「大逆転」はあるのか?
A Landslide in the Making
前政権に仕えた有力な保守派の中にも、今回の大統領選での李の圧勝は確実とみて、野党陣営に加わる向きもある。
与党の大統領選予備選で敗れた洪準杓(ホン・ジュンピョ)前大邱市長の支持者の一部も14日に李支持を表明した。「左派の改革者」から「中道の現実主義者」にイメージチェンジを図った李の戦略は奏功しているようだ。
与党「深夜のドタバタ劇」
李は昨年12月の戒厳令騒ぎのさなかで、多くの国民が尹の弾劾を求めて立ち上がったことを「光の革命」と呼び、今こそ「真の」韓国を打ち立てようと有権者に呼びかけている。
「李在明に働くチャンスを与えていただければ、たった1人の指導者がどれほど世界を変えられるか証明してみせます」と選挙戦開始の第一声で、李は訴えた。
野党の共に民主党が即座に候補者を李に一本化し、前回の大統領選の雪辱を果たすべく精力的に戦いを進める一方で、与党の国民の力は公認候補選びで二転三転の失態を演じ、勝ち目の薄い戦いでさらに不利になっている。
与党の大統領選予備選では4人の候補が争い、最終的に決選投票で金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相が公認候補に選ばれた。
しかし、与党指導部は尹の訴追と罷免に反対した金では李に勝てないとみて、前首相で尹の弾劾訴追後に大統領代行を務めていた韓悳洙(ハン・ドクス)を公認候補に据えようと画策した。