ドタバタ劇の中で「現実主義者」へのイメチェンに成功した李在明...韓国大統領選に「大逆転」はあるのか?
A Landslide in the Making
韓は与党の予備選の立候補届け提出締め切り後の5月2日に、無所属で大統領選出馬を表明していた。
指導部は、大統領選の立候補届け締め切りの5月11日までに金を説得して韓に公認候補の座を譲らせようとしたが、金は拒否。やむなく指導部は10日に突然、金の公認を取り消して予備選のやり直しを決定。
立候補届けの受け付けを午前3時から4時までとしたため、深夜に急いで必要な書類を準備して提出したのは韓だけだった。金はこの時間帯に立候補届けを提出しなければならないことを知らされていなかったようだ。
若きエリートで一本化?
金の承諾なしに、指導部は「一本化」のためと称し、公認候補を金から韓に代えることへの賛否を問う党員投票を実施。結果、指導部の提案は否決され、党緊急対応委員長が責任を取って辞任を表明する事態となった。金は選挙戦の開始を目前にして、どうにか公認の座を守れた格好だ。
韓は選挙戦からの撤退を表明。金を支持すると述べたが、公式に金の陣営に加わって選挙戦を手伝うことは断った。
指導部の画策のせいで、金は選挙戦初日に自分の名前が入った党のジャケットを着ることさえかなわなかった。陣営のユニフォームにも選挙カーにも金の名前はなし。