最新記事
エアライン

「プロ意識はどこへ?」客室乗務員らが「あらぬ場所」で撮影会...記録映像に世界が唖然

2023年8月29日(火)07時30分
川口陽
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)の機体

スイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS)の航空機 EQRoy-Shutterstock

<乗務員たちの「おふざけ」が炎上し、スイスのフラッグキャリアが火消しに追われている>

【動画】片足立ち、ボディビルのポージング...主翼の上で行われた撮影会

スイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS、2レターコードはLX)の乗務員数人が、駐機したボーイング機の主翼の上で踊ったりポーズをとったりする様子がネット上に拡散され、物議を醸している。

スイスのフリーペーパー「20 Minuten」(ツヴァンツィック・ミヌーテン)によると、問題の映像は今月(撮影日は不明)、ブエノスアイレスの国際空港ターミナルで搭乗を待っていた利用客によって撮影されたという。映っている機体は、サンパウロ経由でチューリッヒに向かうボーイング777-300ERだ。

動画の中で女性客室乗務員は歩き回っていくつかポーズをとり、非常口から出てきたもう一人の男性乗務員と肩を組んでは写真撮影に興じている。白い半袖シャツの乗務員は、ボディビルダーを意識したようなおどけたポージングを披露した。

同航空の広報は「安全は私たちの最優先事項だ」と述べ、関与した乗務員らを「当社の安全管理規程を遵守していない」「プロ意識に欠ける」と非難した。その上、彼らの軽率な行動は「生死に関わることだ」と強調する。ボーイング777の翼の高さは地上5メートルに及び、硬い路面に落下すれば取り返しのつかない事態にも至りかねない。

客室部門の統括責任者であるマルティン・クヌーヒェルも、従業員たちに向けた再発防止メッセージの中で怒りと失望の念をあらわにした。(問題の社員らへの処分の形については独自に確認できていない)

ソーシャルメディア上には「プロ意識はどこへ行った?」「セルフィー中毒者はどこにでもいる」など批判的なコメントが並び、あるユーザーは「こんな人たちと一緒の飛行機に乗りたい?」と多くの視聴者の不安を代弁した。

ニューズウィーク日本版 世界最高の投手
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月18日号(11月11日発売)は「世界最高の投手」特集。[保存版]日本最高の投手がMLB最高の投手に―― 全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の2025年

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ・メディア、第3四半期は損失拡大 SNS頼

ワールド

米航空便の欠航・遅延が悪化、運輸長官は感謝祭前の運

ビジネス

景気動向一致指数9月は1.8ポイント上昇、3カ月ぶ

ビジネス

日清食品HD、通期業績予想を下方修正 国内の原材料
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中