最新記事

ドイツ

高インフレのドイツで24時間の「巨大ストライキ」...駅は無人化

2023年4月4日(火)12時10分
エミリー・タムキン
ストの影響で無人と化したハンブルク中央駅

ストの影響で無人と化したハンブルク中央駅 BODO MARKSーPICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES

<経営側はこのストを「完全な行きすぎ」と批判>

ロシアのウクライナ侵攻の影響でエネルギー価格が高騰し、深刻なインフレに見舞われているドイツが大規模ストに揺れている。

【動画】ドイツで発生した24時間の「巨大ストライキ」

3月27日、250万人の組合員を擁する統一サービス産業労組ベルディと、鉄道やバスの労働者23万人が加盟する鉄道運輸労組EVGが、24時間の「巨大ストライキ」を実施。

空港やバス、港湾、鉄道などの職員が一斉に職場を離脱し、公共交通網は麻痺状態に陥った。航空業界では8つの主要空港がストの直撃を受け、乗客38万人のフライトがキャンセルされた。

ベルディとEVGはそれぞれ10.5%と12%の賃上げを要求している。またベルディのトップは、低賃金だけでなく過重労働も重大な問題だと指摘している。

ただし経営側はこのストを「完全な行きすぎ」と批判しており、労使交渉が進展するめどは立っていない。労組側は4月上旬のイースター(復活祭)休暇の期間を含め、さらなるストも検討している。

From Foreign Policy Magazine

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍事演習2日目、台湾周辺で「権力奪取能力を検証

ビジネス

アングル:ドイツ不動産市場、外国人が敬遠 経済の傷

ビジネス

独GDP改定、第1四半期は前期比+0.2% 速報と

ビジネス

テスラ上海工場、モデルY生産を2桁削減 需要低迷
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 2

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 3

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 4

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 5

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 6

    テストステロン値が低いと早死にするリスクが高まる─…

  • 7

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 8

    韓国は「移民国家」に向かうのか?

  • 9

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 10

    国公立大学の学費増を家庭に求めるのは筋違い

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 5

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 8

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中