
ニューズウィーク日本版-YouTube
<多大なる犠牲から得られた知恵には未来に生かせることもある。1年が経過したウクライナ戦争が教えてくれる「5つの教訓」について解説した動画から一部抜粋して紹介する>
What Is 'Black Bridge'? Anti-Putin Group Claiming FSB Building Fire
何者かに爆破されたロシア連邦保安庁(FSB)の建物。反政府組織ブラックブリッジが犯行声明を出した(3月16日)Sergey Pivovarov-REUTERS
<ロシア連邦保安庁のビルを爆破し、犯行声明を出した反プーチン派パルチザングループ、ブラックブリッジ。ロシア国内でテロを重ねるグループの正体と目的は>
ウクライナ国境に近い南部の都市ロストフ・オン・ドンにある諜報機関、ロシア連邦保安庁(FSB)の建物で、3月16日に火災が発生した。ロシアの反プーチン派パルチザン組織「ブラックブリッジ」がみずからの犯行だと主張している。
ブラックブリッジはロシア国内で活動するいくつかのパルチザン運動のひとつで、21日にテレグラムにこの建物の爆発炎上について投稿。FSBを「偽善、暴力、不正の牙城」と断じた。
国内の治安とテロ対策を担当するFSBを襲ったこの火災で、少なくとも4人が死亡、5人が負傷したと報告されている。治安当局は公式声明で、作業場で燃料と潤滑油が燃え上がり、爆発と建物の一部崩壊を引き起こしたと発表した。
ウクライナはこの事件への関与を否定した。
ブラックブリッジは、燃料の容器に仕込んだ即席の爆破装置によって火災を発生させた、と主張している。
「FSBに雇われた人間は、国家にとって好ましくない人物に対する刑事事件をでっち上げ、起業家の事業から搾取し、民間人に対する破壊工作を手配し、反対派を拷問し、『競争相手』を物理的に排除している」と、ブラックブリッジは声明で述べた。
「ウクライナ侵攻が始まって以降、どのパルチザン運動も、FSBの建物や特務機関の代表者を攻撃することを、十分に検討していなかった」
例えば軍の入隊事務所への放火行為は、ロシア政府の建物に重大な損害を与えることや、「雇われて働く」個人の殺害とは、「効率と(反政府)共感度において」比較にならない、とブラックブリッジは述べている。
「無関心ではない人、過激な方法で政権に抵抗する準備ができている人、すでにそうしている人は、目標をもっと深刻なものに切り替えてほしい」と、ブラックブリッジは訴える。「恐れることはない。ロストフ・オン・ドンで行われた直接行動が、あなた方の手本となり、新たな成果、さらに大規模な成果への動機付けとなるようにしよう」
昨年2月にウラジーミル・プーチン大統領が隣国ウクライナへの本格的な侵攻を宣言した後、ブラックブリッジを含むパルチザングループは、ロシア国内でテロ攻撃を行ってきたことを認めている。
軍の入隊事務所に火炎瓶が投げ込まれ、各所で謎の火災が相次いで発生している。ウクライナでも軍用機材の輸送を阻止するために鉄道の妨害が行われた。
2022年8月にはロシアの超国家主義者アレクサンドル・ドゥーギンの娘、ダリアが殺害されたが、この事件については、別の反プーチン派パルチザン組織「国民共和国軍」が犯行声明を出している。
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<多大なる犠牲から得られた知恵には未来に生かせることもある。1年が経過したウクライナ戦争が教えてくれる「5つの教訓」について解説した動画から一部抜粋して紹介する>
Retired U.S. General Reveals Where Ukraine Should Use U.S. Patriot Systems
NATOの訓練に参加するためポーランドの港に到着したエイブラムス戦車(2022年12月3日) Kacper Pempel-REUTERS
<ウクライナ軍の春の反転攻勢を前に、首都やインフラを守るパトリオットを送り、戦線突破に必要な米主力戦車エイブラムスも大幅に予定を早めて供与する>
ウクライナへ供給が予定される「M1A1/SA」型のエイブラムス戦車 armyreco / YouTube
米国防総省はウクライナへの主力戦車「エイブラムス」の供与を早める計画で、今秋にも実現する可能性がある。国防総省当局者が21日、明らかにした。
Kremlin Already Searching for Putin's Replacement: Intelligence Official
ロシア大統領の椅子はいつまで? Sputnik/Mikhail Metzel/REUTERS
<ウクライナ侵攻の泥沼化で、ロシア国内のプーチン人気もじわじわ低下。すでに後継者探しの動きも見えてきた>
'Visibly Limping' Putin Visits Crimea Amid ICC Warrant: Ukraine Official
クレムリンからのビデオ回線を通じてクリミアの発展について話し合うプーチン(3月17日) Sputnik/Mikhail Metzel/REUTERS
<ウクライナの内相顧問が、ロシアが一方的に併合したクリミアを訪問した時のプーチンの動画をツイッターに投稿。前日には、戦争犯罪容疑でICCから逮捕状を出されたばかりだった>