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いま明かされる、ペンスをめぐる重要事実【トランプ支持者・米議事堂襲撃事件】

2022年6月13日(月)14時00分
ジェレミー・スタール(スレート誌シニアエディター)

「ペンス副大統領の電話は2、3回あった。『州兵をここに来させろ。事態を沈静化させろ』という具合に極めて明確かつ直接的で曖昧さのない命令を出した」と、ミリーは言った。

対照的にトランプはそのような命令を出さなかったと、ミリーは証言した。むしろホワイトハウスとのやりとりでは、当時のマーク・メドウズ大統領首席補佐官から、トランプがまだ指揮を執っていることにするよう求められた。

「彼は『副大統領が全ての決定を下しているというストーリーを否定しなければならない』と言った」と、ミリーは証言している。

「『大統領がまだ権限を握っていて、事態は安定しているというストーリーを確立する必要がある』とか、そのような趣旨の言葉だった。私はすぐ、『これは政治の話だ』と受け取った。個人的には(大統領が)何もしないというのはアウトだと思う。このことははっきりと覚えている」

このペンスの件が、今回の公聴会の最大の見どころだった。

©2022 The Slate Group

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