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ラグビー選手、1シーズンでも脳に悪影響を受けることが判明 英研究

2021年9月15日(水)16時02分
松丸さとみ

複数の元選手が若年性認知症の責任を問う集団訴訟

ラグビーによる脳への影響をめぐっては昨年12月、元イングランド代表のスティーブ・トンプソンを含む複数の元ラグビー選手が、ワールドラグビー(ラグビー・ユニオンの国際競技連盟)やイングランド・ラグビー協会、ウェールズ・ラグビー協会を相手取り、若年性認知症の責任を問う集団訴訟を起こしている。

ワールドラグビーは現在、選手の心身の健康維持に注力しており、脳振とうリスクに関する研究など、複数のプログラムを進めているという。今回のサウスウェールズ大学の研究についても、同組織の取り組みを支持するあらゆる研究を歓迎するとしている。

なお、英インペリアル・カレッジ・ロンドンが今年7月に発表した、44人のエリート・ラグビー選手を対象にした別の研究でも、選手の23%で脳の構造(特に白質と血管)に異常が見られ、選手の50%では、1年後の検査時に脳体積が減少していたという結果が出ていた。

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