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イラン、革命防衛隊が新型ミサイル「Raad-500(稲妻)」発表 人工衛星の打ち上げは失敗

2020年2月10日(月)10時00分

イラン政府は、人工衛星「ザファル(勝利)」を打ち上げたが、軌道に乗せることに失敗したと表明した。写真はオーストリアのウィーンに掲げられたイラン国旗。2019年9月撮影(2020年 ロイター/Leonhard Foeger)

イラン政府は9日、人工衛星「ザファル(勝利)」を打ち上げたが、軌道に乗せることに失敗したと表明した。

アザリジャフロミ通信情報技術相は「良いニュースで皆さんを喜ばせたかったが、人生は思い通りに行かないこともある。発射は成功しなかった」とツイッターに投稿した。

米国は人工衛星を軌道に乗せるために利用される長距離弾道ミサイル技術が核弾頭の発射に転用される恐れがあると警戒。イランは核兵器の開発を目指したことはないと反論している。[nL4N2A33QV]

イランは2009年に初めて国産の人工衛星を打ち上げた。その後、11年と12年にも人工衛星を打ち上げているが、昨年は少なくとも2回、打ち上げに失敗している。

またイラン国営テレビは9日、革命防衛隊が短距離ミサイル「Raad-500(稲妻)」を発表したと伝えた。

国営テレビによると、Raad-500は重さが同種のミサイル「Fateh-110」の半分だが、射程は約200キロ長く、衛星を軌道に乗せるために設計した新世代のエンジンを搭載することが可能。

米政府は現時点でコメントを発表していない。

[ドバイ ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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