石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で日米首脳会談を調整

石破茂首相は15日夜、主要7カ国首脳会議(G7サミット)で予定するトランプ米大統領との会談について、「日米双方にとって利益になるような合意が実現するように、最大限の努力をしていきたい」と語った。写真は5月21日、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Takaya Yamaguchi
[東京 15日 ロイター] - 石破茂首相は15日夜、主要7カ国首脳会議(G7サミット)で予定するトランプ米大統領との会談について、「日米双方にとって利益になるような合意が実現するように、最大限の努力をしていきたい」と語った。サミットが開かれるカナダ西部カナナスキスへ出発するのに先立ち、記者団の取材に答えた。
石破首相は、トランプ大統領との会談について「調整中」と説明。米国の関税措置を巡って何らかの合意できるかどうかが焦点となる。
ワシントンで13日(日本時間14日)にラトニック商務長官、ベセント財務長官と会談した赤沢亮正経済再生相は記者団に対し、「合意の可能性を探った」と述べていた。14日にはラトニック長官と電話で再度協議した。
石破首相は、トランプ大統領が日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収を承認したことについて「この合意が実効性をもつようにさらに努力していきたい」とした。「投資によって日米相互の経済関係を強化する。日米間のパートナーシップを強化する意味において、象徴的な案件だった」との認識も示した。
G7サミットは、イスラエルとイランが応戦し合う中で開かれる。ウクライナとロシアの戦争も続いており、「ウクライナにしても、あるいは中東にしても、アジアにしても、G7の結束が一番重要だ。具体的にどういうことをしていくのか、アジアからの参加国として、日本として発信したい」と述べた。