最新記事

選挙

大統領選候補争い参加のブルームバーグ陣営、受刑者に支持訴える電話かけさせていた

2019年12月25日(水)08時32分

ブルームバーグ前ニューヨーク市長は、自身の陣営が契約業者を通じてコールセンター業務を委託した孫請け会社が刑務作業として受刑者に電話をかけさせていた問題で、この業務実態は知らずに採用していたと述べた。マドリードで10日撮影(2019年 ロイター/Sergio Perez)

米民主党の大統領候補指名争いに前月出馬表明したブルームバーグ前ニューヨーク市長は24日、自身の陣営が契約業者を通じてコールセンター業務を委託した孫請け会社が刑務作業として受刑者に電話をかけさせていた問題で、この業務実態は知らずに採用していたと述べた。

同氏は、このコールセンター運営会社との関係は既に断ったと明らかにしたうえで、「私たちはこの慣行を支持しておらず、契約業者に対し、今後は下請け業者の事前調査を徹底するよう求めている」と説明した。

刑務者の受刑者がブルームバーグ陣営のために電話をかけていたという問題は、米ニュースサイト「インターセプト」が最初に報じた。

米フォーブス誌の米長者番付で8位の富豪であるブルームバーグ氏は過去数週間に他の主要な民主党候補よりも多くの資金を選挙広告に投じてきた。ただ、支持率はまだ上位入りしていない。

ロイター/イプソスが今月18━19日に実施した世論調査によると、民主党支持に傾いている有権者の間では、ブルームバーグ氏の支持率は約5%にとどまった。民主党候補では、バイデン前副大統領、サンダース上院議員、ウォーレン上院議員の3人が支持率トップを争っている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191224issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月24日号(12月17日発売)は「首脳の成績表」特集。「ガキ大将」トランプは落第? 安倍外交の得点は? プーチン、文在寅、ボリス・ジョンソン、習近平は?――世界の首脳を査定し、その能力と資質から国際情勢を読み解く特集です。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

訂正:中国軍事演習2日目、台湾周辺で「権力奪取能力

ワールド

ロシア軍参謀次長、収賄容疑で逮捕 高官の拘束相次ぐ

ビジネス

日本株ファンド、過去最大の資金流出=BofA週間調

ビジネス

トヨタ、液体水素エンジン車の航続距離1.5倍の13
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 2

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 3

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 4

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 5

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 6

    テストステロン値が低いと早死にするリスクが高まる─…

  • 7

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 8

    韓国は「移民国家」に向かうのか?

  • 9

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 10

    国公立大学の学費増を家庭に求めるのは筋違い

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 5

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 8

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中