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米軍がトルコ人向けF35訓練を停止 ロシアのミサイル防衛システム導入をめぐる衝突は不可避か

U.S. Grounds Turkish F-35 Pilots

2019年6月12日(水)20時13分
ララ・セリグマン

欧州およびNATO担当国防次官補代理代行を務めるアンドリュー・ウィンターニッツによれば、F35関連プログラムからトルコを「締め出す」ことになった一因は、トルコがすでにロシアに人を派遣し、S400の訓練を開始していることが判明したことだという。

米国防総省の関係者は、トルコは重要なNATO加盟国なので、S400調達で対立があっても、より広範な協力関係は変わらず維持していたいと強調した。たとえば、トルコのインジルリク空軍基地は、中東における対テロ作戦の重要な拠点であり、トルコにはアメリカの核兵器も配備されている。またトルコは、ロシアの脅威に対抗する上でもNATOの重要な南の拠点でもある。

だが、米政府のこれほど強い反発にもかわらずS400購入を決めたエルドアンの動きは、より大きな戦略面でのトルコの方向転換を示していると専門家は指摘する。NATOに背を向け、ロシアに近づく方向転換だ。

トルコ議会の元議員で、米民主主義防衛財団の上級研究員を務めるアイカン・エルデミルは次のように指摘する。「トルコは危険な軌道に乗っている。トルコ軍はロシアの干渉を受けやすくなるだろう」

(翻訳:ガリレオ)

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