最新記事

米大統領

トランプ訪仏でマクロンと握手対決再び、リベンジへの秘策

2017年6月29日(木)17時02分
ジョシュ・ロウ

5月、伝説の握手を交わすトランプとマクロン Peter Dejong-REUTERS

<5月のNATO会議でトランプの強引な握手を圧倒したマクロンとの再会が7月に決まった。トランプ一家も総動員の秘策とは>

その握手はまさに首脳外交版のデスマッチだった。そして今、第2回戦の火ぶたが切って落とされようとしている。

5月に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたブリュッセルでドナルド・トランプ米大統領がエマニュエル・マクロン仏大統領と交わした握手は、たちまち伝説になった。対立する重量級の2つのイデオロギーと個性が世界の目前でぶつかり合った一瞬だ。

トランプは相手を屈服させるかのような手荒い握手で知られるが、マクロンは負けなかった。関節が白くなるほど力を込めて、トランプが先に手を引こうとしても離さなかった。その後マクロンは、意図的に全力で握りしめたと明かした。「ただの無邪気な握手ではなかった」

(トランプとマクロンの初めての握手合戦)Bloomberg Politics/YouTube


ホワイトハウスは今週水曜、フランスの革命記念日である7月14日の祝賀式典にトランプが出席することを発表した。再会を控える両者は、2度目の握力戦略を練っていることだろう。

とくに5月にマクロンに負けたトランプは、次は何としても勝たなければならない。ここにいくつかの作戦を授けよう。

【参考記事】仏議会選に向けて右旋回を目指すマクロンの試練

■手にワセリンを塗っておく
握手しようと伸ばされたマクロンの手は、トランプの手のひらで陸に上がった魚のようにはねることになる。これでアメリカは1点獲得。

■不気味なプラスチック製の腕を仕込む
全力で手を握ってきたマクロンは、次の瞬間、偽物の手を引き抜き恐怖でのけぞるはず。アメリカにまた1点。U.S.A! U.S.A!

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

気候変動リスク推計、米銀はデータとモデルに大きな課

ビジネス

経常黒字が過去最大25兆円超、増える投資収益 国内

ビジネス

消費支出、23年度平均は前年比3.2%減 物価高響

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、米利下げ観測の強まりを好
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必要な「プライベートジェット三昧」に非難の嵐

  • 2

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽しく疲れをとる方法

  • 3

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 4

    上半身裸の女性バックダンサーと「がっつりキス」...…

  • 5

    ロシア軍兵舎の不条理大量殺人、士気低下の果ての狂気

  • 6

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食…

  • 10

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表.…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中