最新記事

アメリカ政治

大統領選時のトランプ選対関係者、ロシア情報当局と繰り返し接触か

2017年2月15日(水)14時35分

2月14日、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、複数の現・元米政府当局者の話として、トランプ大統領の選挙対策メンバーや他の関係者らが米大統領選の前の年にロシアの情報当局者と繰り返し接触していたことが傍受された通話記録から分かったと報じた。ワシントン・ホワイトハウスで10日撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

14日付の米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、複数の現・元米政府当局者の話として、トランプ大統領の選挙対策メンバーや他の関係者らが米大統領選の前の年にロシアの情報当局者と繰り返し接触していたことが傍受された通話記録から分かったと報じた。

それによると、米法執行・情報当局がこの通話を傍受したのは、ロシアが米民主党全国委員会へのハッキングを通じて大統領選を妨害しようとしている証拠を発見したのと同時期だった。

これを受けて当局は、トランプ氏の選対チームが民主党へのハッキングや大統領選に影響を及ぼす他の方策でロシア側と共謀しているかどうか突き止めようとしたが、そうした証拠は見つかっていないという。

ただ、ロシア側との接触があった時期はトランプ氏がプーチン大統領に度々言及するようになった時期と重なっており、当局は警戒を強めたという。

NYTによると、今回報じた通話記録は、昨年に傍受されたフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)と駐米ロシア大使との通話記録とは異なる。

ロイターはNYTの報道についてホワイトハウスにコメントを求めたが、得られていない。

同紙によると、傍受されたのは昨年に数カ月間トランプ氏の選対責任者を務めたポール・マナフォート氏らの会話。マナフォート氏はロシアとウクライナで政治コンサルタントを務めていた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国高級EVのジーカー、米上場初日は約35%急騰

ワールド

トランプ氏、ヘイリー氏を副大統領候補に検討との報道

ビジネス

米石油・ガス掘削リグ稼働数、3週連続減少=ベーカー

ワールド

焦点:中国農村住民の過酷な老後、わずかな年金で死ぬ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの文化」をジョージア人と分かち合った日

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ウクライナの水上攻撃ドローン「マグラV5」がロシア…

  • 6

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 7

    「未来の女王」ベルギー・エリザベート王女がハーバー…

  • 8

    「私は妊娠した」ヤリたいだけの男もたくさんいる「…

  • 9

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 8

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中