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米高官「北朝鮮、プルトニウム生産作業を再開」

2016年6月8日(水)10時32分

6月7日、米国務省高官は、北朝鮮がプルトニウム燃料の生産作業を再開したとの認識を明らかにした。写真は寧辺にある核関連サイトの画像から(2016年 ロイター)

 米国務省高官は7日、北朝鮮がプルトニウム燃料の生産作業を再開したとの認識を明らかにした。

 高官はロイターの取材に、寧辺にある5メガワットの原子炉から使用済み燃料を取り出して、再処理施設に運んでいると指摘。再処理施設では過去に行った核実験用のプルトニウムを抽出しており、「それが北朝鮮の行っていることだ」と述べた。

 ただ、今回の判断に至った根拠が衛星画像や情報源であるかや、北朝鮮がこの手法で生産可能なプルトニウムの量について、高官は確認を避けた。

 寧辺の施設で使用済み燃料から抽出したプルトニウムは、核爆弾に使用されてきたとみられている。

 国際原子力機関(IAEA)は6日、北朝鮮が使用済み核燃料の再処理施設を再稼動させている兆候があると明らかにしていた。

[ワシントン 7日 ロイター]


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