最新記事
メンタル

【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」

2025年4月9日(水)11時52分
小川晶子 *DIAMOND Onlineからの転載
心が疲れたときのメンタル

Antonio Guillem -shutterstock-

<「悲劇のヒロイン」から抜け出そう。自己憐憫に陥りそうになったとき、哲学者エピクテトスはこう言った>

いまシリコンバレーをはじめ、世界で「ストイシズム」の教えが爆発的に広がっている。日本でも、ストイックな生き方が身につく『STOIC 人生の教科書ストイシズム』(ブリタニー・ポラット著、花塚恵訳)がついに刊行

佐藤優氏が「大きな理想を獲得するには禁欲が必要だ。この逆説の神髄をつかんだ者が勝利する」と評する一冊だ。同書の刊行に寄せて、ライターの小川晶子さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)

自分を哀れむのをやめる


何に動揺し、何に悩み、何に嘆くというのか?
授けられた能力を本来の目的のために使うことなく、起きたことをくよくよと嘆き悲しむというのか?
「そうおっしゃいますが、鼻水が止まらないのです」
ではいったい、何のために手があるのか?
それで鼻をふけばよいではないか?
......文句をたれるより、鼻をふくほうがよほどあなたのためであろう!(エピクテトス『語録』)
──『STOIC 人生の教科書ストイシズム』より


私、かわいそう! と思うほど泣ける

泣くと鼻水がたれる。少女漫画で悲劇のヒロインが美しく涙を流しているように泣くことはできず、鼻が赤くなりズルズルいうのである。

若い頃は容姿が恵まれていないことを嘆き、鼻水をたらしながら泣いたものだ。アイス屋さんで同じアイスを注文したにもかかわらず、美人の友だちのアイスは明らかに量が多かったのである。

私、かわいそう!!

そう思えば思うほど泣ける。誰か涙をふいてくれる人はいないものだろうか。

ところが、哲学者エピクテトスは「鼻をふけ」と言う。一瞬、あんまりだと思った。

エピクテトスはストア派の哲学者だ。ストア哲学は、自分でコントロールできるものに集中し、自分でどうにもできないことには執着するなと説く。

エピクテトスは、「相手がどう思うか(私と友人を見てどちらを好ましく思うかとか)」や「すでに起きたこと(アイスの量に差があったとか)」に対して文句を言ったり悲しがったりするのではなく、自分の能力を適切に使うほうに集中しなさいと言っているのだ。

冷静になってみればその通りである。さっさと鼻をふいたほうがいい。鼻水をたらして泣いていても何の解決にもならない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米地裁、FRB議長の召喚状差し止めの判断維持 検察

ワールド

イラン上空で米戦闘機撃墜、乗員1人を救助 対イラン

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 

ワールド

米政権、「脱獄不能」アルカトラズ監獄再開へ予算 ア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 10
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中