ディズニーチャンネルは死んだ...8~13歳向けメディア経済圏が「いつの間にか消えた」理由
Where Did All the Tween Shows Go? Experts on How Adult TV Affects Gen Alpha
「プレティーンは昔から、年上のティーン向けコンテンツに憧れる傾向があった。ただ、今はそのアクセス手段が圧倒的に増えている」と、メンタルヘルス専門クリニック「Light On Anxiety Treatment Centers」創設者でCEOのデブラ・キッセン氏は本誌に語った。
「以前ならR指定の映画をこっそり観に行く必要があったが、今はワンクリックで見られてしまう」「最も大切なのは、子供たちがそうしたコンテンツとどう向き合うか、大人が批判的思考と安定したサポートで導いていくことだ」
プレティーン向けジャンルの興隆と衰退
2000年代から2010年代前半にかけて、舞台を中学校や高校に設定しつつも、非現実的な展開を交えたテレビ番組が爆発的な人気を誇った。
セレーナ・ゴメス、マイリー・サイラス、デミ・ロヴァート、アリアナ・グランデ、ジョナス・ブラザーズ、ビクトリア・ジャスティスといったスターたちは、次々にテレビに登場し、知名度を確立した。
プレティーン向けメディアは独自の経済圏を形成し、雑誌やサウンドトラック、コンサートツアー、関連グッズなどが次々と生み出されていった。
ミレニアル世代やX世代にも、プレティーン期に大きな影響を与えたコンテンツが存在した。たとえば1990年代のボーイバンドや、10代のアイドルだったブリトニー・スピアーズ、そして『マチルダ(Matilda)』『マイ・ガール(My Girl)』『テラビシアにかける橋(Bridge to Terabithia)』のように、自己認識や喪失をテーマにした映画。
さらにさかのぼれば『ベスト・キッド(The Karate Kid)』や、ジョン・ヒューズによる高校生活を描いた名作群もある。