最新記事
カルチャー

下半身ほとんど「丸出し」でダンス...米歌手の「不謹慎すぎる」ビデオ撮影に教会を提供した司祭がクビに

Catholic Church Slammed Over Sabrina Carpenter Music Video

2023年12月3日(日)20時12分
ビリー・シュワブ・ダン
サブリナ・カーペンター

lev radin/Shutterstock

<大胆な衣装で教会でのミュージックビデオ撮影を行ったサブリナ・カーペンターだが、思わぬ波紋を呼ぶことに>

米歌手で俳優のサブリナ・カーペンターが、ブルックリンの教会でミュージックビデオを撮影した。カーペンターは映像で、ほとんど尻が丸出しになってしまうような大胆なミニの衣装を披露しているのだが、このときの撮影が原因で、教会を貸し出した司祭が懲戒処分となってしまうことになった。

■【動画】下半身ほとんど「丸出し」でダンス...米歌手「不謹慎すぎる」ビデオ撮影に教会を貸した司祭がクビ

カーペンターは9月に、ブルックリン地区とクイーンズ地区のカトリック教会を監督するブルックリンローマカトリック教区にある聖マリア受胎告知教会を、「Feather」のミュージックビデオの撮影の背景として使用した。ビデオには、祭壇にパステルカラーの棺が並ぶなか、チュールのついた黒のミニドレスとベール姿のカーペンターが踊っている様子が映し出されている。

このミュージックビデオが公開された翌日、教会は声明を発表し、教会の敷地内での撮影をめぐる取り決めが守られなかったと説明。カトリック通信社の取材に対して「愕然としている」と語った。その数日後、撮影を許可した司祭のジェイミー・ギガンティエロが同教会の管理者の職務を解かれ、また同教区の司教代理を退くことが決定された。

「司祭の処分よりも優先すべき問題があるはず」

この騒動を受けて、インターネット上で同教会の決定をめぐり、優先すべき問題が違うと批判する声が上がっている。一部のネットユーザーは、カトリック教会の司祭が長年にわたり、数多くの児童に性的虐待を行ってきた事実に言及した。

ほかにも、ブルックリン教区がジェームズ・ララ(かつて同教区の司祭だった)による児童への性的虐待を25年にわたって公表しなかったなど、複数の小児性愛者の名前を隠蔽してきたと指摘する声などがあった。

X(旧ツイッター)上では現在、こうした過去の問題を引き合いに出してカトリック教会を批判する声が上がっている。

ある人物は「彼ら(教会)は小児性愛や性的虐待は大目に見るのに、無害なブロンドのポップスターは許容できないんだ」とコメント。別の人物は、「聖職者を処分するなら、もっとほかに差し迫って対処すべき聖職者の問題行為があるように思うが」とコメントした。

東京アメリカンクラブ
一夜だけ、会員制クラブの扉が開いた──東京アメリカンクラブ「バンケットショーケース」で出会う、理想のパーティー
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米FAA、主要空港の減便6%に 管制官不足が改善

ワールド

インド、輸出業者へ51億ドル支援 米関税で打撃

ビジネス

長期金利急騰、例外的なら「機動的に国債買い入れ増額

ワールド

ルビオ氏、米軍のカリブ海攻撃巡る欧州の批判に反論 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中