コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置」新基準、リビング・ダイニングは31口を提案

部屋の四隅、テレビ周り、収納内などに分散配置
現在の主流は、コンセントを部屋の対角の2カ所に設置する「二隅配置」だ。これからは「四隅配置+くらしに合わせたアドオン」を定番にすることをパナソニックは提唱する。「アドオン」とは使い勝手を考えて、あらかじめ追加して設計しておくことを指す。
同社の調査によれば、一般的な住宅で、リビング・ダイニング周りの現在のコンセント数は約11口だという。これを部屋の四隅、テレビ周り、ダイニングテーブル、収納内、ソファ周りなどに分散配置し、計31口(推奨16口+アドオン15口)まで増やすのが提言の内容となる。

キッチン周りは現在の約8口から計20口(推奨14口+アドオン6口)へ、ワークスペースでは現在の約5口から計17口(推奨13口+アドオン4口)へ。
戸建ての場合、照明や防犯カメラ、EV充電用として、エクステリア(屋外)のコンセント配置も考えなくてはならない。これは現在の約4口から計13口(推奨8口+アドオン5口)へ増やすのがいいという。
「近年、住宅が高断熱化しており、後からコンセントを追加するのが難しいが、特にエクステリアは慎重に準備したほうがいい」と、平岡氏は説明する。
リビング・ダイニングでは「現状は11口、理想が31口」――。多くの住宅で、いかにコンセントが不足しているかが分かるだろう。
パナソニックの「でんきの設備でeくらし」キャンペーンは「これからの新基準」を作るもので、既存住宅におけるコンセント不足の悩みを直接解消してくれるものではない。だが、この新しい「文化」が広まれば、賃貸住宅の設計や既存住宅のリフォームにも影響していくはずだ。
過電流、発熱・発火の原因となるタコ足配線には、火災のリスクが付きまとう。日本の住宅をより安全に、そして便利にするために「新基準」の定着に期待したい。
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