最新記事
住宅

コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置」新基準、リビング・ダイニングは31口を提案

2025年11月29日(土)16時00分
森田優介(ニューズウィーク日本版デジタル編集長)

パナソニック エレクトリックワークス社の津工場(三重県)に併設されているショールーム「TRUST FACTORY TSU」

パナソニック エレクトリックワークス社の津工場(三重県)に併設されているショールーム「TRUST FACTORY TSU」には、創業当時の日本家屋が再現された展示もある。1918年のアタッチメントプラグ発売に続く、1920年の2灯用クラスタ(写真)発売により、1つの電灯ソケットから2系統の電源を取れるようになり、部屋のあかりを付けたまま電気アイロンやこたつを使えるようになった Newsweek Japan

1918年に創業し、今日の配線器具にあたるアタッチメントプラグを発売したパナソニックにとって、配線器具は祖業だ。1966年に「電気の1・2・3運動」を展開し、「1つの部屋に2つのあかり、3つのコンセント」を提案。日本の住宅設計に大きな影響を与えた。

1993年には「電気設備のABC」キャンペーンを開始し、A(安全)、B(便利)、C(コントロール)の重要性を普及させた。このたびの「でんきの設備でeくらし」は、それ以来の大型キャンペーンとなる。

パナソニック エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部事業部長の川本哲靖氏

パナソニック エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部事業部長の川本哲靖氏 Newsweek Japan

75%がコンセントに不満あり

「いま改めて日本の暮らしに目を向けると、ライフスタイルや価値観が大きく変わっている。こうした変化に対し、現状では十分に対応できているとは言えない」と、パナソニック エレクトリックワークス社の川本哲靖氏(電材&くらしエネルギー事業部事業部長)は反省を口にする。

実際、同社が今年4月にルームクリップと共同で約1000人(※)を対象に実施したアンケートでは、75.4%がコンセントに関する不満があると回答。「家具などで隠れてしまう」「季節家電を好みの位置に置けない」といった声が寄せられた。

日本では、電気設備に関する法令にも、電気工事の設計・施工・検査などに関する民間規格である「内線規程」にも、コンセントの「数」「位置」についての明確な規定はない。

一方、アメリカには、州や郡など地方政府が採用する「全米電気規定(National Electrical Code)」があり、それには「壁のどの地点からも6フィート(約1.8メートル)以上離れない場所に設置しなければならない」といったコンセントの位置に関する規定も含まれるという。

部屋のどこからでもコンセントにアクセスしやすくするための規定であり、「でんきの設備でeくらし」キャンペーンの開始にあたって参考にしたと川本氏は説明する。

※編集部注:発表資料に誤りがあったため、アンケート対象者1000人の情報を修正しました(2025年12月25日)。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米12月CPI2.7%上昇、予想と一致 食品価格3

ワールド

韓国前大統領に死刑求刑、戒厳令巡り特別検察

ビジネス

JPモルガン、10─12月期利益が予想上回る トレ

ワールド

トランプ氏、イラン国民に抗議デモ継続呼びかけ 「支
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「お父さんの部屋から異臭がする」...検視官が見た「…
  • 8
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中