- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 廃棄と再利用、循環型社会が認める「ダブルスタンダー…
廃棄と再利用、循環型社会が認める「ダブルスタンダード」とは
問題になるのが、電気製品です。電気製品の場合は、リサイクルが義務付けられていて、リユースは禁じられているものがあります。というのは、電熱器を使用しているもの、大電流が流れるものなどで、老朽化が事故につながる場合があるからです。ですが、一定の耐用年数を越えても、実際は使用可能なものは多く、リユースを禁止していても闇市場から輸出がされるというケースはあるようです。
電気製品が輸送用機器と決定的に異なるのは、製品のコストに比べてメンテのコストが異常に高価であることから、定期的な点検や部品交換を前提としていないということも指摘できます。ですから、「リユースを禁ずる」という考え方には正当性があるのですが、「もったいない」とか「まだ使える」という感覚から不適正な長期使用や、違法なリユースが発生することになります。
この電気製品のケースは「訳あり」冷凍食品に似た要素があります。それは、表面的にはリユース可能に見えても、安全性という観点からは「リユースを禁じなくてはならない」ということです。そして安全性という問題においては「ダブルスタンダード」はあってはならない、つまり国やマーケットによって「差」があってはならないのだと思います。
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26
イラン攻撃への関与で真っ二つに割れるトランプ支持層 2025.06.18
天才的なヒラメキとともに躍動する姿を見せ続けた......長嶋茂雄の愛された時代 2025.06.04
混乱回避に成功した米ニューアーク空港と航空行政 2025.05.28
「外国免許切替」制度の厳格化は必要、だが事故防止はまた別の問題 2025.05.21
分裂深める米民主党に、国政奪還の可能性は見えてこない 2025.05.14