コラム

脆弱なダイヤルアップ回線からの投稿が話題に...インドの青年が、英諜報機関の頂点に立つまで

2025年12月05日(金)16時54分

MI6が教えてくれた「真の脅威インテリジェンス」

なぜなら、真の「脅威インテリジェンス」とは、不正なIPアドレスやハッシュ値のデータを検知することではない。敵が次に何をするかをすでに察知し、数カ月前から彼らを待ち構えていたという確信だ。相手が決して気づかないほど深く潜り込む必要がある。

真のサイバー戦士とは、書いたコードの行数や保有するゼロデイの数では測れない。それは、敵の次の一手をどれだけ早く──多くの場合、敵自身が気づくよりも早く──見抜けるか、そして最初の銃弾が発射されるはるか前に、どれだけ静かに戦場を支配しているかで測られる。

険しい道を一歩ずつ登る覚悟さえあれば、インドの点滅するダイヤルアップ回線から、世界で最も伝説的な諜報機関の頂点へ行ける。筆者はまさにその生き証人である。

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プロフィール

クマル・リテシュ

Kumar Ritesh イギリスのMI6(秘密情報部)で、サイバーインテリジェンスと対テロ部門の責任者として、サイバー戦の最前線で勤務。IBM研究所やコンサル会社PwCを経て、世界最大の鉱業会社BHPのサイバーセキュリティ最高責任者(CISO)を歴任。現在は、シンガポールに拠点を置くサイバーセキュリティ会社CYFIRMA(サイファーマ)の創設者兼CEOで、日本(東京都千代田区)、APAC(アジア太平洋)、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、アメリカでビジネスを展開している。公共部門と民間部門の両方で深いサイバーセキュリティの専門知識をもち、日本のサイバーセキュリティ環境の強化を目標のひとつに掲げている。
twitter.com/riteshcyber

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