コラム

「アグリビジネスのショーケース」と批判されたCOP30...アマゾン開催が「皮肉」だったワケ

2025年11月28日(金)20時37分

「農業・食料システム」を主要な議題に乗せる

「森林破壊を本当に解決したいのなら農業・食料システムを正すことが不可欠」とECOは指摘する。

環境NGOや先住民族団体から「COP30はアグリビジネスのショーケースだ」と批判された背景にはブラジルが議長国となったことで「農業と食料」がこれまで以上に前面に出されたことがある。

ブラジル政府・関係機関は議長国の立場を利用して「熱帯農業」「アグリビジネスが気候ソリューションになりうる」というメッセージを積極的に発信した。「農業・食料システム」を主要な議題に乗せ、アグリビジネス側にとってプロモーションの場になったとの見方がある。

COP30には数百人の大規模農業ロビー・アグリビジネス関係者が参加、前回より増えたと指摘される。会場近くにアグリビジネス企業・団体主導のパビリオンが設けられ、スポンサーには大手農化(農業化学資材を扱う)企業やブラジル農業団体が名を連ねた。

先住民族の同意なしに、アマゾンで森林保護や新たな森林ファイナンスを口実に大規模農業化が進むのではないか――そんな懸念が先住民族や市民社会から上がっている。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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