コラム

英住宅ローン会社MFS破綻に身構える世界市場...悪夢の「リーマン・ショック」再来の可能性は?

2026年02月28日(土)15時28分
MFS破綻はリーマン・ショック再来を招くか

2008年、破綻したリーマン・ブラザーズの建物から荷物を持って立ち去る従業員 Andrew Winning-Reuters

<サブプライムローン問題の影響で発生した住宅金融ノーザン・ロックの取り付け騒ぎは、その後の「世界金融危機」到来の前触れとなった>

[ロンドン発]ロンドン・メイフェアにある住宅ローン会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の破綻を発端に欧米の主要銀行・投資ファンド株が急落した。英紙フィナンシャル・タイムズや同タイムズ、ロイター通信が2月27日付で一斉に報じた。

筆者は2007年サブプライムローン問題で破綻した住宅金融ノーザン・ロックを思い出した。ノーザン・ロックの取り付け騒ぎは翌08年のリーマン・ショックに端を発する世界金融危機の前触れとなった。それだけに市場は次の金融危機に身構える。

報道を総合すると、MFSは2月25日破綻申請を行い、管財人の管理下に入った。このニュースが伝わると米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループは最大16%安、英バークレイズも同5%安、銀行株で構成されるKBWナスダック銀行株指数も5%近く下落した。

ブリッジ・ローン(一時的なつなぎ融資)で急成長

トランプ米政権の関税ショック以来、約10カ月ぶりの大幅な下げとなった。震源地のMFSは06年経営コンサルタントのパレシュ・ラジャ氏によって設立された非銀行系金融機関。不動産購入時の短期資金を提供するブリッジ・ローン(一時的なつなぎ融資)で急成長した。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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