コラム

難民・経済・医療の「三重苦」で内閣改造...英スターマー首相、支持率低迷のなかでの末期症状

2025年09月06日(土)15時53分

改革英国党の台頭はEU離脱支持層の恒常的な再編

世論調査に詳しい英ストラスクライド大学のジョン・カーティス教授(政治学)は英BBC放送(5日付)に「改革英国党がEU離脱票を獲得すれば選挙に勝利できる」と題して寄稿している。2021年、同党の支持率はわずか3%で、統一地方選で当選したのは2人だけだった。

それが今年5月の統一地方選で大勝して以来、政党支持率30%前後で首位を独走する。秋の年次党大会の有料チケット5500枚は完売という主要政党に躍進した。現状で総選挙があれば議会第1党となる可能性が高いものの、過半数にはまだ届かない。

カーティス氏によると、改革英国党の台頭は一時的な抗議票ではなくEU離脱支持層の恒常的な再編に基づいている。低成長、不十分な医療サービス、移民増加への不満とファラージ氏自身の個人的な人気が強力な原動力だ。

しかし改革英国党は政治の分断に助けられており、保守党や労働党が効果的な政策を打つことができれば巻き返せるチャンスはまだあるという。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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