コラム

強硬右派ポピュリスト政党「改革英国」、支持率が労働党に1ポイント差...英政治はなぜ「崩壊」した?

2025年01月14日(火)18時16分

男性では「改革英国党30%」対「労働党27%」

65歳以上の高齢者層では引き続き保守党の人気が最も高く35%。改革英国党は30%と猛追する。女性は労働党と保守党が25%対25%。男性では改革英国党30%対労働党27%だった。改革英国党の台頭を抑えるための保守党のケミ・ベーデノック新党首の右旋回戦略は奏功していない。

ドナルド・トランプ次期米大統領との蜜月ぶりを誇示する米テスラ、スペースXの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏は自らが所有するXで「6年間、検察トップを務めた時に『英国の国家的』レイプに加担したスターマー氏は辞任せよ」と糾弾している。

意気投合するトランプ氏とファラージ氏に対し、トランプ氏とスターマー氏の相性は最悪だ。第二次大戦以来の英米「特別関係」はスエズ危機やベトナム戦争、グレナダ侵攻でも利害が対立したものの、トランプ・スターマー時代に再び危機を迎える恐れが現実味を増す。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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